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文庫とソファの快適空間 2017-11-16

文庫とソファの快適空間、図書館学生ラウンジの障子が全部!新しくなりました。明るくて真っ白で気持ちがいい。紅葉にも青空にもよく映えます。ぜひ見にきてください。

ついでだから、窓のそばの本を手に取ってみませんか。ちくま学芸文庫と講談社学術文庫って敬遠しがちですが、こんなのもあります。

ちくま:宮武外骨『アメリカ様』(B/Cg/Mi21/2)
元版は1946年5月、戦後すぐの刊行でした。わずか59ページの小冊子ですが、「序」にこう謳っています。
「…マックァーサー元帥の指導命令で日本の官僚、軍閥、財閥をたたき付けて下さる壮絶の快挙、これに加え、わが国開闢以来、初めて言論の自由、何という仕合せ、何という口腹であろう。皆これ勝って下さったアメリカ様、日本を負けさせて下さったアメリカ様のお蔭として感謝せねばならぬ」

と云いながら、「近ごろ若盛りの強盗が多い理由」の項第1ページ(全2ページしかない)は、「米國進駐軍マツクワサー司令部より削除を命ぜられたる『アメリカ様』の一頁…」と筆書きしています。“反骨の出版人”外骨の面目躍如といったところ。西谷修の解説もまた、いまだ変わらぬ日本を論じて一読の価値ありです。

講談社:いしいひさいち『現代思想の遭難者たち』(b/Kg/2364)
朝日新聞に「ののちゃん」を連載中のいしいが描いた四コマ漫画です。内容はこんなふう。
越えゆく思想家たち ハイデガー、フッサールなど8人
疾駆する思想家たち レヴィ=ストロース、アルチュセールなど8人
彷徨いゆく思想家たち バタイユ、ジンメルなど9人
一人ゆく思想家たち ホワイトヘッド、バフチンなど9人
現代思想の二重遭難者たち 上に挙げた中から14人

それぞれ短い紹介を記した扉では、当人(似顔絵)がそれらしい言葉をしゃべっています。例えば、
ドゥルーズ「えー 反復とは差異を反復することで 差異とは反復される差異なんです もう一度くりかえしましょうか」
アレント「どうです。この似合わなさこそ 画一化のおぞましさなのです」(ヘアスタイルがミニーマウス)
ユング、デリダ、クリステヴァ、エーコなど、みんなちがって、みんないい?
(M)

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