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展示解説

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紫式部日記絵巻(むらさきしきぶにっきえまき)

絵を藤原信実、詞書を後京極摂政良経の筆と伝えられている。詞書は鎌倉時代初期の日記本文を伝えるものである。有名な源氏物語絵巻の系統をひく、つくり絵の技法を用いながら、それとは微妙に異なる独自表現をもった作品として評価が高い。原本は絵、詞書ともに巻物の形態から額面装へと改められているが、展示の絵巻は五島美術館蔵「紫式部日記絵詞」の絵三図、詞書三段の複製である。

能惠法師絵詞(のうえほうしえことば)

平安朝以後の六道思想の盛行に伴い作成された蘇生譚の絵巻として有名。建長二年(1250年)頃のものと考えられている。展示の絵巻は広隆寺(京都)所蔵品をもとに複製されたもの。一般の絵巻は詞と絵が内容的に相互補足する関係にあるため、詞書のみをみることで物語の筋を理解することが出来る。それに対し、この巻物は絵そのものが物語の筋の進行に関わっているため、各段の詞書のみを辿ることでは物語を理解できない特異な構成となっている。

伊勢物語絵巻(いせものがたりえまき)

中世日本文学の元祖ベストセラー。作者は不詳。十世紀中ごろ~十一世紀初めに成立したとされる。平安前期の歌人、在原業平(825-880)の半生を中心とした描いた歌物語で、創作を交えたフィクションである。後に藤原定家(1162-1241)が百二十五段に纏めたものが広く流布した。殆どが「昔男…」から始まる短い文章と歌からなり、平安貴族の雅やかな恋物語が綴られている。『源氏物語』『好色一代男』『たけくらべ』ほか多くの文学作品に多大な影響を与えていることでも知られる。数多くの伝本が現存し、成立過程については諸説がある。展示されているのは久保惣太郎記念美術館所蔵の複製。

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