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【 展 示 解 説 】  図書館展示では書物の美しい装丁や活版印刷本の味わいといったところにスポットを当ててきた。これまで概観したように、書物は冊子体の出現により、検索の利便性が格段にあがった。辞書、事典類、新約聖書もまた冊子体で編まれた。さらに活版印刷術により、書物の量産、小型化が進んだことで読書スタイルが音読から黙読へと移り変わった。そのことで読み手の読書体験の内面化が一層進んだのであった。ここで視点を変えて冊子体以前の長い伝統に目を向けてみたい。 冊子体の出現以前、クムランの「死海文書」やエジプトの「死者の書」にみるように、書物の主体は巻物であった。絵巻物を含む巻物はスクロールするという行為により、見るものに壮大なスケールでイメージを現出させる。洋の東西を問わずその味わいは変わらない。人類の知の継承は長い口承時代を経て、口承から文字へと書き綴られるようになり、そして文字は巻物の中にスクロールされていった。現代という時代は検索の利便性を維持しつつも、その一方でめくる文化(冊子)から再びスクロールの文化へとシフトしているかのようにみえる。私たちはパソコン画面においてごく日常的にスクロール動作を行っている。今回の展示により多様なイメージの広がりを捉え、その味わいを鑑賞頂きたい。

展示解説

古典読解に挑戦!

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