デヴィッド・シー・ベル

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デヴィッド・シー・ベル
内村鑑三は1885年(明治十八年25歳)白痴院々長ケルリンに伴われワシントン市に赴く途中鉄道馬車の中で未見の紳士ベル氏と相識り、ワイラードホテルで暫時歓談して別れた。これが動機となって緊密なる友人関係を継続することとなった。氏は内村より二十ほどの年長者であった。
内村は業を終え北米より帰朝して間もなき1888年(明治二十一年)六月二十日ベル宛発信第一に始まり1927年(昭和二年)七月九日の第百八十四信に至る三十余年に?る友情の交換であった。
両名の会見は鉄道馬車中のそれと1921年(大正十年)七月十九日横浜上陸ベル父子日本訪問の時と只の二回のみであった。
内村は軽井沢に案内して優遇を敢てした。