御殿場会議特設ページ

御殿場会議について

御殿場会議は1949(昭和24)年6月14日から16日にかけて、静岡県御殿場にあるYMCA東山荘で行われた会議です。戦後の日本に新しいキリスト教主義の大学を創立すべく募金運動を進めていた日本と北米のキリスト教者たちが大学の枠組みについて決定するために開いた財団法人国際基督教学園の主催による合同会議です。この会議で大学の正式名称を国際基督教大学とすること、人文学部、大学院(教育学研究科)の開設を当面の目的とすること、キリスト教の信仰に基づいて世界平和に寄与する指導的人材の育成を目的とすることなど、現在のICUの土台が定められました。

これはこの会議の会期中に撮影された集合写真です。中央前列には秩父宮雍人親王、その両脇にアメリカ側の設立団体JICUF (Japan International Christian University Foundation)のメンバーであるラルフ・ディッフェンドルファー、モーリス・トロイヤーが座っています。

Q: 出席者の名前はわかっていますか?

この写真に写っている人、会議に出席したがこの写真には写ってない人、会議に参加していないが理事などになった人は、ほぼ全て判明しています。こちらの写真をクリックしてください(オレンジ色は理事)。

Q: なぜ皇室の方が写っているのですか?

創立メンバーの一人である斎藤惣一(写真最下段最右端)は日本YMCAの総主事であり、戦後は引揚援護院初代長官、国連特別委員会日本政府代表なども務めた官民両方で活躍したクリスチャンでした。かねてから交流のあった秩父宮がこの時期ちょうど御殿場に逗留していたと知り、招待したと伝わっています。終戦後の皇室には大変オープンな雰囲気が満ちていたようです。宗教や階級を超えて民主主義の明るい将来を皆が共有していた時代のことです。秩父宮はこの4年後に亡くなりますが、宮妃である勢津子様はその後大学の名誉評議員として長くICUをサポートしてくださいました。

Q: この場所に今でも行くことはできますか?

はい。2022年現在も日本YMCA同盟国際青少年センター東山荘の名前で、会議・研修・宿泊施設として存在しています(静岡県御殿場市東山1052)。写真の場所は旧本館の前の藤棚前になります(写真中赤矢印が撮影アングル)。GoogleMapより

Q: この会議の記録は残っていますか?

はい。数年前に発見されました。撮影した画像を下記からご覧いただけます(374MBあり。表示されるまで時間がかかる場合があります)。