旅館の前庭に於て撮影

原本画像

[説明]
1918年(大正七年)七月二十二日  
内村先生は一ヶ月近き長期に亘る北海道伝道を果された後のことであるから感謝満足の凱旋たるは勿論のことであるが、心身の御疲労の程と察するに余りあることである。此際帰京の途中聊かの気がね遠慮もなき静かな所に休養の時間を供するは肝要のことと考え、私共は敬愛の心を籠めて、先生か平素主の愛を以て同情し居らるる池田政代盲老婦の開業し居る禁酒主義の旅館(水沢駅前)に御一泊を乞い、夕の祈祷会、食事、入浴、按摩等私共の出来得る限りの優遇を以て先生を喜ばしてあげた。写真は翌日旅館の前庭に於て撮影せるもの。        
池田彦一 斎藤忠兵工 池田貞子 小田代れん 斎藤仁志 斎藤多祈子 菊池チセ 池田竹代 斎藤宗次郎 照井真臣乳 内村先生 池田政代 池田松枝