ヴァイニングとたね -平和を実現する教育者たち-

開催期間

概要

 ICU献学期、初代図書館長として新しい大学の建設に寄与した高橋たねと、その旧来の友人として戦後日本の教育思想に少なからぬ影響を与えたエリザベス・ヴァイニングに注目して史料を掘り下げます。図書館学を修めた二人は、図書館人として、教育者として、そして平和主義を貫くフレンド派・キリスト者としてICUに関わりをもつことになりました。ヴァイニング夫人は、戦後間もない1946年、今上天皇の皇太子時代、家庭教師として来日、英語をご進講した人物として知られます。また彼女の秘書兼、通訳として寄り添ったのが高橋たねでした。

 本企画展では、ヴァイニング夫人、高橋たね、二人の友情を軸にその人物像に迫ります。ICUという新しい大学の建設に二人がどのように貢献し、ひいてはICUが平和を実現する教育の「場」としての役割を担ってきたかといった軌跡を辿ります。