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[説明]1925年(大正十四年)と六月二十七日(土) 多年宿望を果されし内村鑑三先生 (つづき)終って畑より直に摘取りし赤い甘い大粒の苺の豊かなる饗応に与かった。花巻に止まりし三時間は一刻千金であった。午後五時発の汽車にて帰途に就いた。三人は水澤まで、一人は一関まで送って呉れた。それより急行列車に乗換え再び客車を旅館として安き眼に就いた、一日を花巻に費して非常に嬉しかった。 来て見れば昔しながらの花巻や嘗き苺に友の真心(先生の日記より)