2016年4月~2017年3月に頂いたご意見ご要望に対しての返答です。
Answers to users' opinion and questions from the Library in April 2016 to March 2017.
ご意見・ご質問: 図書館ウェブサイトに関して問題を発見しましたのでお知らせします。
卒論に向けた準備の段階でCitation Managerの使用を検討していたところ、ICU図書館ではRefworksの契約があるとのことで夏季休暇中に自宅PCから登録しようと思いました。しかしResearch&Writing>Citation Manager>Refworksのページ(http://www-lib.icu.ac.jp/tools/citationmanager/refworks/)の「学外からデータベースを利用する(URL:http://w3.icu.ac.jp/lib/Proxy/password.htm)のリンクがすでに廃止になったW3のリソースを参照しており、Not Foundと表示されるため登録作業ができずにいました。
同様にページ下部のGroup Code(http://w3.icu.ac.jp/lib/RefWorks/GroupCode.htm)のリンクに関してもNot Foundとなっております。
一時的に自宅PCでTrialユーザーとしてアカウントを取り、先ほど学内PCからICU所属ユーザーとして登録とデータの移行を完了したので個人的には問題無いのですが、サイトの不具合ということで報告しておきます。急速なPortalへの移行で図書館ウェブサイト内のW3リンクの貼り直しが他の箇所でも必要かもしれません。
他に使用したい学生もいるかもしれませんのでよろしくお願いします。
リンク切れのご指摘ありがとうございました。本日は担当者不在のため、明日に対応したいと思います。
よろしくお願いします。
(2016年9月8日)
資料探しを図書館の皆様に手伝っていただきたく、メールを送りました。
選挙制度で比例代表制を導入した国(ベルギーで必ずある必要はありませんが、例えばベリギー)で、比例代表制導入によって野党、少数政党がより長い年数存在するようになったかを知りたくて資料を探しています。
ベリギーの場合、1889年に導入しておりますので特にそれ以前の選挙結果のデータ(どの野党政党がいたか)が手に入らないでいます。
すでに調査済みの資料: ICU Discovery で、主題とかけ、elections / proportional representation / 19th century / Belgium ではなにも出てきませんでした。elections / 19th century / proportional representation で出てきた proportional representationという本でbelgiumと検索を本内でかけてみましたが、選挙結果は見つからず、今 elections / liberale partij/ belgium とかけて出てきた choosing europe? という本内のappendixには1989年1994年の選挙結果がありましたが、それは両方とも比例代表制導入後なので求めているものは違い、また次のページにdenmarkの選挙結果は見つかりましたが、Denmarkは純粋な比例代表制ではないので、求めているものではありませんでした。
政治学方法論入門という授業で、Research Design Paperというものを出します。そこで、例えばこのような資料を見てリサーチを進める、ということを書かなくてはならなくて、このような資料探しをしております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
(2016年6月20日)
お問い合わせの件ですが、以下の資料がCiNiiBooksで見つかりました。こちらの資料を参照されてはいかがでしょうか。
"Elections in Western Europe since 1815 : electoral results by constituencies" http://ci.nii.ac.jp/ncid/BA45780074#ref
国内所蔵大学38件あります。 よろしくお願いします。
(2016年6月21日)
明治以降の日本のキリスト教団体の動向について調べています。戦後から現在までの各種データは、キリスト新聞社刊行の『キリスト教年鑑』や文化庁刊行の『宗教年鑑』で追うことができますが、戦前のデータについては何かまとまった資料はありますでしょうか。
また、現在、このような年鑑の類は上記の2冊以外に出ているでしょうか。
(2016年6月11日)
こんにちは。このたびのご質問について複数の図書館員で調査しました。現時点での結果をお知らせいたします。
(0) 調査方針「 明治以降の日本のキリスト教団体の動向を示す、戦前のデータについてまとまった資料」をお探しということで調査しました。明治当初はキリスト教禁止令が敷かれて弾圧されていた時期があり、それ以降も、カトリック系、プロテスタント系、ロシア正教系の諸団体が様々に伝道していたようです。
このような状況下でデータが包括的に整備されていたとは考えにくいと判断しました。そのかわりある系統の教会の記録を包括的にまとめたものや、特定のキリスト教団体の情報を含む参考文献を通じてデータが得られるのではないかと考えました。この考え方で調査を行い、出てきた参考文献をご紹介します。
(I) ICU OPACを検索して、役に立ちそうな文献リストを作成してみました。このメールに添付します。なお、この研究分野に造詣の深い歴史学の先生に助言を求めることも一法と思います。
(II) キリスト教史に関してはICU図書館が中心となって編んだ書誌があります。3巻のうちV.1が江戸期、V.2が明治期、V.3は明治から1959年までをカバーしています。
「明治以降の日本のキリスト教団体の動向を示す、戦前のデータについてまとまった資料、についての質問ですが、『日本キリスト教文献目録 明治期/』 国際基督教大学アジア文化研究委員会編などが、戦前までということですので適当かと思いました。
この分野では、各教派ごとの資料はあるように思うのですが、包括的に纏められたものとなると上の書誌がまず思い浮かびます。
プロテスタントに限定するなら、札幌、横浜、熊本、松江などの各バンドに関わる文献を紐解くと捉えやすいように思いました」という意見がありましたことを付言いたします。
Christianity in Japan : a bibliography of Japanese and Chinese sources. Part I : 1543-1858 / compiled by Arimichi Ebisawa (Committee on Asian Cultural Studies, International Christian Univ., 1960) [Bibl 190.21031/E15c/V.1]
日本キリスト教文献目録 明治期/ 国際基督教大学アジア文化研究委員会編 (国際基督教大学, 1965)[Bibl 190.21031/E15c/V.2]
A bibliography of Christianity in Japan : Protestantism in English sources, 1859-1959 / compiled by Fujio Ikado and James R. McGovern (The Committee on Asian Cultural Studies, International Christian University, 1966) [Bibl 190.21031/E15c/V/3]
日本キリスト教史の大家であった海老沢有道の残した海老沢有道文庫の目録が立教大学図書館によって編まれています。
海老沢有道文庫目録/ 立教大学図書館編(立教大学図書館, 1999.3) [Bibl// 190.21/R41e]
これら4冊はASRSから出庫してレファレンスサービスセンターに取り置きました。よろしければ、お立ち寄りになってお使いください。
(III) 『近代日本キリスト教新聞集成』も推薦されました。「タイトルは「新聞」となっていますが、『雑誌』も含んでいたはずです。また、年末や 節目の時には、『一年を振り返る』、『十年を振り返る』的な記事も書かれている可能性はあるかと思います」とのことです。
近代日本キリスト教新聞集成(マイクロフイルム版・全3期・全360巻) M// 190.5/Ki42/*、M// 190.5/Ki42-2/*、M// 190.5/Ki42-3/*
http://www.nihontosho.co.jp/1992/07/1-21.html http://www.nihontosho.co.jp/1993/10/2-26.html http://www.nihontosho.co.jp/1995/10/3-11.html
以上になります。さらにご不明の点などありましたらお知らせください。 どうぞよろしくお願いいたします。
(2016年6月11日)
現在、近世日本思想史を研究しておりまして、その研究史料の一部として『漢語文典叢書』(R// 825/Ka54/V.1-4 汲古書院)シリーズを用いたいと思っております。
しかし、『漢語文典叢書』は「R」区分となっており、貸し出し禁止帯がつけられており、貸し出しができません。
確かに『漢語文典叢書』は「字典」類の著作を集めた本ではあるものの、いわゆる「レファレンス」群には必ずしも当てはまりません。江戸時代の思想家(漢学者)たちが著したものであり、それ自体学問的に研究対象となるものです。
ですので、図書区分を変えていただくか、特別に貸し出しを許可していただけないでしょうか。
(ちなみに、『支那学入門書解題集成』は上記と同じような性質の本となっており、「字典」としての江戸時代の著作も入っておりますが、こちらは「貸し出し可」の区分になっております。)
ご検討のほど、よろしくお願い致します。
(2016年5月28日)
『漢語文典叢書』について、ご意見いただきありがとうございます。
関係者で検討しました結果、この図書については、レファレンス資料 ではなく、一般図書資料扱いとすることにしましたのでお知らせいたします。
処理が終わりましたら、予約取り置きとしますので、ドキュメントサプライセンターまでお越しください。
どうぞよろしくお願いいたします。
(2016年5月30日)
アメリカと日本の有罪率についての比較資料。各国公的機関が作成する白書等の資料があると望ましい。
有罪率 conviction rate についてですが、公的機関から正式に直接発表され るものは見つかりませんでした。
これらのキーワードを使ってネット検索すると多くの情報が見つかりますが、 定義がはっきりしていないものについて論じるには注意が必要と思わ れます。
以下のサイトでは、多少偏向があるもののデータを用いています。
日本の刑事裁判の有罪率は本当に「99.9%」なのか
http://keisaisaita.hatenablog.jp/entry/2016/04/20/191943
こちらは法制度の特徴まで考慮して論じています。
「有罪率99%」の謎
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51292652.html
下のページでは 世界各国の有罪率統計表が提示されていますが、典拠元が ハッキリしておらず、参考程度でしょうか。
世界各国の有罪率統計表
http://blogs.yahoo.co.jp/marvellous157/15459851.html
日本の雑誌記事で有罪率にふれたものはCiNii articlesで検索できますので 「有罪率」などのキーワードでさがしてみてください。ただし週刊誌系の記事 は多くが話題性を得るために一方的な見方に なっていることが多いので気を つけて下さい。
CiNii articles 日本の論文を探す
http://ci.nii.ac.jp/
アメリカの情報ですが、以下の各州報告書(どこの州でもいいので)の中に含 まれるTable 2の全米公判の統計中97.1%というのが近いものではないかと思わ れます。
United States Sentencing Commission
http://www.ussc.gov/research/data-reports/geography/federal-sentencing-statistics-2015
テーマに対する論者の姿勢や取り上げるデータ、理論の展開方法によって結論 も読者に与える印象も大きく左右されます。常にcritical thinkingを心が け、安易に単純な結論を出さないよう注意しましょう。
(2016年5月22日)
ご意見・ご質問: 研究雑誌について3点お伺いしたくご連絡いたしました。
図書館本館1階西側エリアの一部をリニューアルに伴い、以前置かれていた研究雑誌(具体的には、歴史学研究会編集『歴史学研究』、東京大学出版会の『UP』など)が無くなっていて驚いたのですが、
(1)それはどこに置かれてしまったのでしょうか。 (2)雑誌スペースに置かれている雑誌の選定はどのように行われたのでしょうか。 (3)また雑誌のコーナーは今後、広がっていく計画となっているのでしょうか。
特に、『歴史学研究』に関しては、歴史学の研究者にとって最新の研究が掲載され、毎月目を通す研究雑誌であり、本学の先生の研究もしばしば掲載されている雑誌であります。
書架のスペースの問題や貸し出しの頻度なども関係するかと思いますが、このような研究雑誌を"選択"する場合には、専門家や研究者の意見を参考にはされないのでしょうか。
ご返信よろしくお願いいたします。
(2016年4月30日)
リニューアルについて、メールありがとうございました。
それらの雑誌は、無くなったわけではありませんので、ご安心ください。
雑誌の置き場所は、4か所あります。
一部の新刊雑誌を置く1階の雑誌書架(今回のリニューアルしたところ ここには1年分が置かれ、貸出禁止が設定されています。)図書館地階の雑誌棚(西半分の部分)には、新刊雑誌、および、その雑誌のBackNo (数十年分)置かれています。この雑誌棚に収容しきれなくなった雑誌は、自動化書庫へ移されます。他大学の刊行する紀要は、図書館地階電動書架に置かれます。1階の雑誌棚に置かれていない購読中、もしくは、寄贈雑誌は、直接、図書館地階の雑誌棚に置かれていますので、いつでも、みることができます。
今回のリニューアルで、新着雑誌書架が変更になり、収納できる雑誌数が減少したため、全体のバランスを考慮して発行頻度、多くの学生が興味が持ちやすいような内容を優先して、選定いたしました。
雑誌コーナーは、広がる予定はありません。ここ10年程度で、雑誌の電子化が急速に進みました。10年程まえには、購読している洋雑誌の数は、1000タイトル以上ありましたがその主要な雑誌は電子化され、紙で購読する洋雑誌は、5分の1程度になってしまいました。和雑誌の電子化はあまりされていませんが今後、学術雑誌を中心に電子ジャーナル化していくと思われます。
大学が刊行して紀要類も、急速に電子化が進んでおり、紙の紀要の受入は、年々減少をしています。今後の傾向として、ICU図書館が受け入れる紙の雑誌は、減少していき、電子ジャーナルが多くなると思います。
紙の雑誌から電子ジャーナルに切り替えることによって、現在、洋雑は、数万タイトルの雑誌にアクセスできるようになりました。(タイトル数としては、数十倍のタイトルにアクセスできるようになりました、)
ICU図書館にある資料のほとんどは、いつでも自由に利用できるように配慮されています。図書館地階に置かれた雑誌も、自動化書庫に入れられた雑誌や図書も必要な人が、いつでも、自由に利用できます。
場所が変わってすこし、戸惑われていることもあるかもしれませんが、図書館地階西側は、ICU図書館が創立より受入来た雑誌が詰まっている場所でもありますのでいろいろ見ていただければと思います。その雑誌の長年の歴史にも触れられるよい場所にもなっています。
今回「歴史学研究」は、図書館地階西側の雑誌書架に配架することになりましたが、地階の雑誌棚には、過去数十年分の雑誌がまとめて置かれていますので過去の雑誌も自由に手にとることもできます。また、1階の棚に置かれている雑誌は、貸出禁止で、館外に持ちだすことはできませんが、地階の配架された雑誌は、4年生以上の学生、教職員が借出すことも可能になっています。
質問ありがとうございました。質問の答えになっているのか、少し心配の部分もありますが、ICU図書館にある資料は、自由に利用することができます。リニューアル作業中は、OPACの雑誌表示場所の変更作業が、追いつかず、所在場所表示に混乱がありましたが、現在は、それぞれの場所が表示されるようになっています。日々の雑誌の受入情報もOPACで確認できるようになっています。
また、なにか、ありましたら、お気軽にお問い合わせください。
(2016年5月2日)